高見石恋物語

八ヶ岳の北部に高見石小屋という山小屋があります。標高2300メートルの森の中にひっそりと立つこの小屋は、星空とランプの小屋として知られており、とても人気のある山小屋です。12月には毎年クリスマスパーティーが開かれ、冬山シーズンへの足慣らしを兼ねてよく行ったものでした。
今から20年近く前、この山小屋にH君という若き小屋番さんがいました。とても19歳とは思えないほどしっかりとした青年で、誠実でよく働きまさにナイスガイでした。
そんな彼には山小屋で知り合ったKさんという恋人がいました。Kさんは普段は茨城で生活をしていましたが、時々彼に会いに小屋に登って来ていました。会えない日が長く続くとH君は「Kちゃん来ないかなあ、来ないかなあ」とつぶやきながら山小屋の仕事をしていたそうです。
そんな二人を冷やかす歌を作ってクリスマスパーティーの時に歌っちゃおうかな、とたくらみ作ったのがこの曲です。結局その年は仕事の関係でクリスマスパーティーに参加することが出来ず、幻の曲となってしまいましたが……。
やがてH君はKさんと結婚し、山をおり、パティシエを目指し修業を始めました。時は流れ、今彼は軽井沢に本部があるホテルで働いています。実はここのホテルの料理長さんがベジタリアンで、野菜にこだわった料理を得意としています。ある日料理長さんは「これから野菜農家を訪ねる旅に出るから」と出かけることになりました。その時H君が「栃木に武藤農園という無農薬で野菜を作っている農家がいるので行ってみてくれませんか」と言ってくれたそうで、ありがたいことにそれが縁でうちの野菜を使っていただくこととなりました。山で昔知り合った人と今度は農業でつながる事になるなんて、ちょっと不思議な感じがしています。やはり人の縁は大切にしなくちゃな、と改めて感じたものでした。

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高見石恋物語

作詞 武藤俊郎  作曲 武藤俊郎

流れ星 流れ星 早くしないと消えてしまう
あわてて手を合わせ 星に祈るふたり
夜の高見石小屋のテラスに
星はきらめき ふたりを包む
高見石 高見石 素敵な恋が生まれるところ
高見石 高見石 幸せが住んでるところ

少し風が冷たくなってきたね
寄り添うふたりを 月が照らす
さっき何を星に祈ってたの? そっと君に聞いてみる
それはきっとあなたと同じ事よ 無邪気に笑う君

夜が明ければまた君は
茨城へ帰ってしまうから
今夜はせめてこのままずっと 君を抱きしめていたいのさ
また今度会う時も ここで星を見れたらいいね

高見石 高見石 素敵な恋が生まれるところ
高見石 高見石 幸せが住んでるところ




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by muto-farm | 2018-03-22 11:06 | Comments(0)